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「私が彼を殺した」ネタバレ推理、その後
「ネタバレ推理」を書いたのが3月だが、そのころネットで検索した限りで
は入手できなかった情報が、この度入手できたので、ここに後日談として補
足を行っておこう(現在11月)。私の知りたかった「メフィスト版ではど
うなっていたのか」ということが、ミステリ系のメーリング・リストのメン
バーに教えて貰ったページに書かれていたのだ。「ノベルス版では、全員が
『私が彼を殺した』との台詞を口に出来るわけではない」というような鋭い
指摘もあるので、興味のある方は、是非アクセスして確認して欲しい。 .
(リンク切れてたから貼り直したら、なんだ、くろけんさんだったんだぁ)
ポイントは以下の2点。 .
1.メフィスト版の犯人は、神林貴弘である。 .
2.穂高誠の前妻の話は、メフィスト版には存在しない。 .
これと合わせて、別個に入手できた情報、 .
3.東野圭吾は「ノベルス版では犯人を変えた」と言っている。 .
これらの条件を組み合わせれば、ノベルス版では駿河直之が犯人であるこ
と、その根拠である指紋は穂高の前妻のものであること、はもう十中八九、
いや九分九厘、いや百発百中(ちと違う)、間違いないと言えるだろう。少
なくとも私はこの情報で、絶対的な確信を持つことが出来た。 .
メフィスト版では神林が犯人だったものに対し、後付けで変更を入れたた
め、「雪笹香織、西口絵里の指紋が残っていない」という大きな傷を、見落
としてしまったのだろう。 .
判読不明な指紋は幾つか付いていたのだが、そのうちの一つがはっきりと
判別できて、それが意外な人物のものだったのだ、、、というようなニュア
ンスにでもしておけば良かったのかもしれない。 .
文庫化の際には、間違いなく何らかの変更が入ることだろう。 .
いや、待てよ。ここは下手に取り繕うのはやめて、文庫版では更に変更を
加えて、今度は雪笹香織を犯人にしてしまう、というのはどうだろうか?見
苦しくならない上に、これによりメフィスト版、ノベルス版、文庫版で、容
疑者3人ともが晴れて(笑)犯人となり、「みんなが彼を殺した」という図
式が美しく成立するのだ。うん、これは非常にあり得そうだ。 .
これを最後の私の予測として、ネタバレ推理を終結させることにしよう。